アプローチ④

クラブを使う大前提とは?

簡単な事です。シャフトをしならせて使う事。
これは今まで説明した事と、まったく変わりません。シャフトをしならせて使う事が、アプローチでも必要なのです。
この簡単な事が、とても理解しがたいと感じさせるゴルフクラブは罪ですよね(笑)
あー私もだいぶ苦労しましたよ。壊れたものを治すのは大変です。技術もありますが、メンタルもありますからね。やれている時は、普通にやれていますから、無意識でやれているので、問題ないのですが、やれなくなると、とことんやれなくなります。
しかもスイングスピードが遅いですから、しならせると言っても難しいですよね。しかもダメなわけですから、気がついていない。だって無意識に出来ていたから、無くなっても、何が出来なくなったのか?自覚が無いのです。当たり前です。無意識ですから。
このあたりがショット力のある人に、アプローチが苦手な人が多い理由なのかなっと考えています。

アプローチ③

アプローチとショットの違いは、スイングスピードにあります。そして、微妙な距離感を打ち分ける必要があるという事ですね。ショットも厳密に言えば、ある程度の距離の打ち分けはありますが、番手が決まっていますので、幅とすれば30ヤード持っていれば、かなり上手い方だと思います。

しかしアプローチはどうでしょうか?30ヤードより多くの、そして、もっと細かく打ち分けたいですよね。

昔、アプローチが上手くなるには、どうすれば良いのか?と質問した事があります。スピンコントロールだと教えてくれました。スピンコントロールとは、これまた難しい…難題にぶつかりましたね(笑)
しかし、これには大きなヒントが隠されています。つまりスピンをコントロールするのですから、スピンをかけたり、かけなかったりすると言う事ですよね。
つまり、思った以上にフェースの面を開閉させるという事です。アプローチが苦手な人は、ここで大きな壁にぶつかります。
苦手な上に、フェースを動かせとか言われると、最初は悲惨な結果が待っていますが、ここは乗り越えなければなりません。

ダウンスイング②

フェースを閉じて使う事で、打点がズレてしまう!

ここを乗り越える事が出来ると、どの長さのクラブも同じように振れます。その為に、クラブバランスをD1に揃えようとか、いやD2が良いとか、雑誌に書いてありますよね。当然、長さが違う訳ですから、遠心力の大きさが変わります。よって同じように振っても、長くなればなるほど、遠心力は大きくなりますから、クラブヘッドは前に出ようとします。
アマチュアの方が、今日はアイアンが当たるけど、ドライバーが当たらないとか、ドライバーは真っ直ぐだけど、アイアンが左に飛ぶとか、話しているのを、良く耳にしますが、それも長さが違くて、ヘッド形状が違うものを振るのですから、色んな事が起きるのは当然!
いくらボールが止まっているとはいえ、毎回、思った通りに打つのは、難しい事だと思いませんか!
それでは、何を感じながらスイングすべきか!という事ですよね。皆さん、ボールは遠くに飛ばしたい!当然だと思います。ですから、ダウンスイングからボールに向かって強く振ろうとします。
そうすると、シャフトは順しなり方向に強くしなります。そしてトルクも生まれ、フェースが開いてボールに当たりスライス。
シャフトは釣竿だと思って下さい。これホントに重要なんです。
そうじゃないと、シャフトを色々、選んでますよね?あの意味がなくなりますよ。
釣竿だとしたら?釣竿の先に鉄のヘッドが不安定になるように、付いてるんです。
どうやって振ります?強く振れば、振るほど、シャフトが戻ってこない状態でボールに当たるんです。振れば振るほど、しなり過ぎて戻ってこない!
シャフトは逆しなりさせながら、インパクトします。厳密に言うと、スイングは円運動なので、逆しなりは、必ず起きます。なので厳密には程度とタイミングの話になります。
大まかに初心者を分類すらなば、順しなりで当てようとしまうスライサーか、逆しなりを手前で早く起こしてしまう、ハンドレート。
どちらもシャフトのしならせるタイミングが違うと。
上級者になってくると、もう少し複雑にシャフトをしならせるようになってきます。トゥダウンと逆しなりを混ぜて、スイングするんですよね。この2つも必ず起きるのですが、タイミングと場所の問題なんですよね。しなってると勘違いしやすいところです。

ダウンスイング

ダウンスイングで良く言われるのは、タメですよね。

タメがないと、スイングスピードを上げる事が難しいですし、長さの違うクラブで、同じようにインパクトする事は難しくなります。
タメがない状態を、アーリーリリースと言ったりします。つまり、リリースを早いタイミングで行なっているわけですが、なぜ、そうなってしまうと思いますか?
これは簡単ですね。インパクトでフェースをスクエアに持ってくる為です。
つまり、フェースを開き過ぎている人が非常に多いのです。
テークバックでも、かなりしつこく書いてますが、フェースを開いて使わないようにと(笑)
しかし、それでも、開いて使うでしょう!なぜなら、フェースを閉じたら、振りにくいし、インパクトでフェースに当てずらくなるからです。
フェースを開いている状態とはシャフトの上にフェースが縦に乗っている状態。(写真1)
私がやってほしい形は(写真2)
しかし、写真2だとトウがシャフトよりも前に傾いていますので、そのままスイングしていくと、早めにフェースが被って、ヒールに当たる事か多い。
これはクラブ特性でフェースは返り始めたら、どんどん返るんですね。
そこで芯に当てる事が出来ないと、すぐに開いて使ってしまうのです。
←続く

アプローチ②

まずバンスですよね。これが上手く使えないとアプローチは、なかなか上手くなりません。

サンドウェッジを硬い地面の上に置くと、リーディングエッジが、わずかに浮くと思います。
これはバンスがあるからですね。このバンスを芝に当てると、芝の上を少し滑って、ボールの下にクラブフェースが潜り込んでいってくれます。
まずこの動きを理解するためには、クラブフェースを動かす練習をしないといけません。
アプローチがダメな人のパターンは、ボールが右側ににある。クラブフェースを動かさないように、イメージしている。また、ダフってはいけないと思っている。
とりあえず、しっかりとクリーンに当てる為には、フェース面を変えずに、手首を固定して、ボールを右足に置く。
なんて、よく雑誌に書いてありますが、あれはダメです。ホントにダメですね。
勘違いのないように、正しく説明すべきと言う意味で、ダメだと言う事です。
ジョーダンスピースが、アプローチを説明している動画などでも、同じ事を言ってます。ですから、間違いではないですが、それだとアマチュアには伝わらない…
伝わらないというか、一番、単純で、もっとも出来ない動きを、出来ている前提での話だと言う事です。
単純な理屈だと、正しく、やさしく感じますけど…大きな落とし穴があります。
そして、私が感じるのは、もっとも過ぎて否定する気もおきない事しか言わないのは、非常にずるいですよね。
だって、その理屈で上手くいかない人がたくさんいるわけですから!
←続く